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地震

 大きな地震が発生したときは、パニックにならず、冷静になることが大切です。「あわてず、落ち着いて」行動するための行動パターンを覚えておきましょう。しばらくして余震が起こることもあるので気をつけましょう。

備えのポイント

家の中の安全対策

家具を安全におく

 できるだけ人の出入りが少ない部屋に家具をまとめる。寝る部屋に家具を置く場合は、体の上に倒れてこないように配置する。

寝室や子ども、高齢者の部屋に倒れそうな家具を置かない

 就寝中に地震が発生した場合、子ども、高齢者、病人などは倒れた家具が妨げとなって逃げ遅れるおそれがあるので十分に注意を。

家具の転倒や落下を防止する

 家具と壁や柱の間に空間をつくらない。またL字型金具や重ね留め用金具、家具の転倒防止シートなどを利用して転倒や落下を防ぐ。

通路や出入口に荷物を置かない

 いざというときの避難路を確保するために、玄関、通路や出入り口には荷物を置かないようにする。

窓ガラスに飛散防止フィルムをはる

 窓はもちろん、食器棚や額縁などに使われているガラスにも忘れずに飛散防止フィルムをはる。

他にも…
  • 家の中で一番安全な場所を確認
  • 停電に備えてラジオや懐中電灯の準備を
  • 救急医療品や消火器の準備を
家具の転倒や落下での負傷が4割以上

 2004年に起きた新潟県中越地震では、地震時の負傷原因の4割近くが家具類の転倒・落下によることが、東京消防庁の調査でわかっています。また、家具の転倒や落下、ガラスの飛散によって、室内が混乱し、避難が遅れる原因にもなります。

家の外の安全対策

屋根 瓦にひび割れ、ずれ、はがれがあれば補強する。
アンテナはしっかり固定する。
プロパンガス 鎖でしっかりと固定しておく。
ベランダ ベランダは常に整理整とんを。
植木鉢は落下しないよう低い位置に置く。
ブロック塀 ひび割れや傾きがあれば修理する。
土中にしっかりとした基礎部分がないものや、鉄筋が入ってないものは補強する。
住宅の耐震化 木造住宅の耐震診断・改修設計・改修工事の補助制度

その他の備え

  • 避難場所、避難路の確認を。
  • 家族が離れ離れになった時の連絡方法と会う場所の確認を。

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地震が起きたら

 強い揺れが始まる直前に「緊急地震速報」が、防災行政無線(J-ALERT)、テレビ、ラジオなどを通じて流れる場合があります。

屋内にいるとき

  • 丈夫なテーブルの下などに逃げこんで、脚をもつ。近くに机などが無い時は、座布団などで頭を保護する。
  • こんろ・ストーブ・湯沸し器などの火の始末をする。
  • 火が出たら、素早く消火する。
  • 何が落ちてくるかわからないので、あわてて屋外へ飛び出さない。
  • ドア・窓をあけて出口を確保する。
  • 閉じ込められる恐れがあるので、エレベーターは使わない。
  • 家族の安否を確認する。

屋外にいるとき

  • 建物から窓ガラスが割れて落ちてくるおそれがあるので、かばんなどで頭を守り、建物から離れる。
  • ブロック塀、自動販売機などの倒壊や落下物に気をつけて、安全な場所に退避する。
  • 正しい情報をテレビ・ラジオ、同報無線などを通じて入手する。
  • 警報、注意報が解除されるまで気をゆるめない。

避難するとき

  • 靴を履いて、逃げる準備を。靴がなければ厚手のスリッパで代用。
  • 非常持出品を準備する。
  • 隣近所の安全を確認。一人暮らしの高齢者や高齢者世帯には積極的に声をかけ、安否を確認する。必要であれば避難の補助を。
  • 電話は控える。
  • 家を出る前に出火防止策を
  • 避難するときは、車を使わない。
  • 生活必需品は備蓄でまかなう。
  • 壊れた家には入らない
  • 自主防災組織を中心に行動する。
  • 協力しあって集団生活のルールを守る。

地震発生時の避難

緊急地震速報とは

 地震の発生直後に、震源近くで地震波をキャッチし、強い揺れが始まる直前にすばやくお知らせするものです。最大震度5強以上が推定される場合に。市防災行政無線(J-ALERT)、テレビやラジオなどを通じて、「もうじき揺れること」が伝えられます。
 緊急地震速報を知ってから強い揺れが来るまでの時間は、数秒〜数十秒しかありません。自分の身を守ることを優先して行動しましょう。


避難をする場合は

  • 避難する前にもう一度、火の安全を確認。ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切る。
  • 荷物は最小限の非常持出品に限り、リュックサックに入れて背負う。
  • ヘルメットか防災ズキンをかぶる。
  • 長そで、長ズボンを着用。
  • 軍手や革手袋をはめ、靴は底の厚いはき慣れたものを。
  • 移動するときは狭い道、塀のそば、川べりは避ける。
  • 決められた最寄りの避難場所へ徒歩で移動する。

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