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風水害

家庭での風水害対策

 家屋にも浸水や強風への備えが必要です。台風や豪雨が迫ってからの対応はとても危険なので、日ごろから周囲を点検しておき、自分で改善できないものは専門業者に相談してみましょう。

普段から

  • 排水溝のゴミや泥を取り除き、水はけを良くしておきましょう。
  • 屋根、外壁、とゆ、窓ガラス、雨戸、ブロック塀などは、普段から点検し、不備な場所は補強しておきましょう。
  • 土のうなど水の浸入を防ぐものを準備しておきましょう。
  • 避難場所の確認や付近の状況を把握しておきましょう。
  • 停電に備えて、懐中電灯や携帯ラジオと予備の電池の準備をしておきましょう。
  • 避難に備えて、非常持出品の準備をしておきましょう。
  • 洪水ハザードマップを持ち出せるようにしておきましょう。

大雨・台風が近づいたら

  • テレビやラジオで気象情報や防災上の注意事項をよく聞くようにしましょう。
  • むやみに外出はやめましょう。
  • 物干竿や鉢植えなど飛散の危険が高いものは室内へ取り入れましょう。
  • 停電に備えて懐中電灯や携帯ラジオを手元に準備をしておきましょう。
  • 断水などに備えて、飲料水などを確保しておきましょう。
  • 浸水の恐れのある場合は、家財道具や生活用品をできるだけ高い安全な場所に移しましょう。

過去の被害を参考にしよう

 風水害・土砂災害の被害は、地形と深い関係があるため、過去の被害の情報が役立ちます。昔から住んでいる人などに過去、どのような被害があったのか聞いてみましょう。また須賀川市ではハザードマップを作っています。事前に入手して、危険な地域を確認しておくことも有効です。


こんな土地はこんな災害に注意
  • 浸水・・・沖積地、河川敷、低湿地
  • 土砂災害・・・造成地、傾斜地、山地

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情報収集

 台風や豪雨は、襲来時期や規模をある程度予測することができます。日ごろから天気予報を気にかけ、注意が必要なときにはテレビやインターネットで最新の情報を収集するようにしましょう。

注意報は何か災害の起こる恐れのあるときに発令されます。警報は「重大な」災害の起こる恐れのあるときに発令されます。特別警報は「数十年に一度」の災害が起こる恐れのあるときに発令されます。

台風

 雨や風が強くなってから対策を始めるのは危険がともなうので、台風の接近が予測されたときには早め早めに準備をしましょう。

集中豪雨

 集中豪雨とは、短時間のうちに狭い地域に集中して降る豪雨のことです。発生の予測が難しく、急激に状況が変化するため、少しでも異常や危険を感じたら、すぐに避難するようにしましょう。

台風の大きさと階級分け
階級 風速15m(毎秒)以上の半径
大型(大きい) 500km以上〜800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上

(気象庁による)

台風の強さと階級分け
階級 最大風速(毎秒)
強い 33m以上〜44m未満
非常に強い 44m以上〜54m未満
猛烈な 54m以上

(気象庁による)

風の強さと想定される被害
平均風速(毎秒) 予報用語 想定される被害
10m以上〜15m未満 やや強い風 風に向かって歩きにくくなる。取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める。
15m以上〜20m未満 強い風 風に向かって歩けない。転倒する人が出る。ビニールハウスが壊れ始める。
20m以上〜25m未満 非常に強い風 しっかりと身体を確保しないと転倒する。風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる。
25m以上〜30m未満 立っていられない。屋外での行動は危険。樹木が根こそぎ倒れ始める。
30m以上〜35m未満 猛烈な風 屋根が飛ばされたりする。しっかりと固定されていない仮設の足場が崩れ落ちる。
35m以上〜40m未満 電柱や街灯で倒れるものがある。建物の外装材が飛散する。
40m以上 ブロックの壁で倒壊するものがある。鉄骨の建物で変形するものがある。

(気象庁による)

雨の強さと想定される被害
1時間の雨量(mm) 予報用語 想定される被害
10mm以上〜20mm未満 やや強い雨 地面からの跳ね返りで足元がぬれる。長く降り続くときは注意が必要。
20mm以上〜30mm未満 強い雨 傘をさしていてもぬれる。側溝や下水、小さな川があふれ、小規模のがけ崩れが始まる。
30mm以上〜50mm未満 激しい雨 道路が川のようになる。山崩れ、がけ崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要。
50mm以上〜80mm未満 非常に激しい雨 水しぶきで視界が悪くなる。地下に雨水が流れ込む。土石流が起こりやすい。
80mm以上 猛烈な雨 大規模な災害が発生する恐れが強い。厳重な警戒が必要。

(気象庁による)

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水害対策

 洪水時の避難等の目安になる阿武隈川・釈迦堂川の水位について、次のように基準が設けられています。
※市からの避難情報については、阿武隈川・釈迦堂川の水位、今後の降雨の予報、危険個所の巡視結果等の情報を総合的に判断して発表します。

基準水位 各水位観測所の危険水位は、受け持ち区間の危険個所の中で、最も早くはん濫する危険のある個所により決定されます。
はん濫危険水位 洪水により相当の家屋浸水等の被害を生ずるはん濫の起こるおそれがある水位。
避難判断水位 避難行動を行う目安の水位。水位上昇と避難所までの移動時間を勘案して決められる。
はん濫注意水位 水害に備えて警戒に当たるための目安となる水位。
水防団待機水位 水防活動を準備する水位。

阿武隈川(須賀川観測所)

  • はん濫危険水位 7.30m
  • 避難判断水位 6.80m
  • はん濫注意水位 4.50m
  • 水防団待機水位 3.50m

釈迦堂川(須賀川観測所)

  • はん濫危険水位 6.10m
  • 避難判断水位 4.90m
  • はん濫注意水位 4.00m
  • 水防団待機水位 3.20m

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雨風が強くなったら

大雨のとき

屋内では

 床下・床上浸水の危険があります。家具や貴重品などを2階へ移動させましょう。

車の運転中は

 豪雨で視界が悪く、操作ができなくなる危険もあります。水が少ない場所を選びながら、ゆっくりと高台へ避難しましょう。浸水でエンストした時には、無理に再始動させるとエンジンを傷めてしまいます。

河原では

 急な増水や土砂災害の危険があるので、川などには近づかず、河原にいたらすぐに避難しましょう。そこで雨が降っていなくても、サイレンなどの警報が聞こえたらすぐに逃げてください。

風が強いとき

屋内では

 風圧や飛来物で窓ガラスが割れ、破片が吹き込む危険があります。内側からガムテープを×にはり、カーテンを閉めておきましょう。雨戸があれば閉めましょう。

路上では

 看板が飛んだり、街路樹が倒れたりする危険があるので、近くの建物の中に避難しましょう。ただし、大雨をともなう場合には、地下室や地下街には逃げ込まないように。

避難に関する情報に応じた行動を

※特別警報が発令されていなくても早め早めの行動をとりましょう。

●避難準備(要援護者避難)情報

 避難するのに時間がかかる避難行動要支援者(高齢者や障害者など)は、指定された避難場所への避難行動を開始する。要援護者の避難を支援する人は支援行動を開始する。

●避難勧告

 避難対象地域内のすべての住民は、指定された避難場所への避難行動を開始する。

●避難指示

 避難中の住民は、避難をただちに完了する。まだ避難していない住民は、ただちに避難行動に移る。もし避難する余裕がなければ建物の高所に移るなど生命を守る最低限の行動を取る。

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避難情報

 洪水時の避難準備情報の発表、避難勧告および避難指示の発令は、水害情報等の基準を参考に、気象庁が発表する今後の気象予報と危険個所の巡視からの報告などを総合的に判断して実施します。
 避難が必要になった場合に、市が発する避難に関する情報を正しく理解し行動しましょう。

避難情報の大まかな伝達経路

  • 自治会・自主防災組織から
  • 広報車から
  • 防災行政無線から
    (注意:屋外での放送などでは、強い風雨で音声が聞き取りにくい場合があります)
  • インターネットのホームページから
  • 携帯メールやテレホンサービスなどから
  • テレビ・ラジオから
住民のみなさん

風水害からの避難の注意点

動きやすく安全な服装で

 ヘルメットや防災ずきんで頭を保護。靴はひもでしめられる運動靴に。はだし・長靴は厳禁。

深さに注意

 歩行可能な水深は、約50cm。水の流れが速ければ、20cm程度でも要注意。無理をせず、高所で救助を待つ。

隣近所で声を掛け合い、集団で避難する

 水の中を歩くときは、単独行動はしない。はぐれないようにお互いの体をロープで結ぶ。

避難行動要支援者の安全を確認

 高齢者や傷病者などは背中に背負い、子どもには浮き袋をつけさせる。

足元に注意

 水面下にはマンホールや側溝などの危険が。長い棒をつえ代わりに突き、確認しながら歩く。

命を守る最低限の行動を

 風水害からの避難は、避難場所などへの「水平避難」か、階上への垂直避難のいずれかが基本です。危険が切迫している場合は、指定された避難場所への移動だけでなく、命を守る最低限の行動が必要な場合もあります。

 たとえば次のような状況で、建物倒壊の危険がないと判断される場合は、自宅や近隣建物の2階以上へ緊急一時避難し、救助を待つことも検討してください。

  • 避難路上の危険個所がわかりにくい
  • ひざ上(50cm以上)まで浸水している
  • 浸水は20cm程度だが、水の流れが速い

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避難時の心得

  • 避難勧告が出ていなくても、大雨警報や洪水警報が発表されたり、周辺地域で避難勧告が出たときには、自主的に避難準備をしましょう。
  • 避難勧告が出たときには、速やかに避難しましょう。夜間、雨の中を歩く速度は、1時間で1.5~2キロメートルが目安となりますが、お年寄りや子供が一緒のときはさらに時間がかかります。
  • 市役所や消防署からの避難の呼びかけは、雨戸や風雨の音で聞こえにくい場合があるので、注意しましょう。
  • 避難の際には次のことに注意しましょう。
    • 2人以上で避難しましょう。
    • 側溝や水路に注意しましょう。
    • 川沿いや山沿いの道路はできるだけ避けましょう。
    • 徒歩で避難しましょう。
  • 指定された避難場所への避難が困難になってしまったときには、近くの丈夫な高い建物に緊急避難しましょう。

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